LINE応答メッセージの例文！そのまま使えるテンプレート＆設定方法も

LINE公式アカウントを運用するなら、応答メッセージの設定は欠かせません。

営業時間外の案内やよくある質問への対応を自動化することで、ユーザー満足度を高めながら、対応の手間も軽減できます。

この記事では、そのまま使える応答メッセージの例文を「一律応答」と「キーワード応答」に分けて紹介。

飲食店・サロン・ECなど、業種別にまとめたフルバージョンのテンプレートも掲載しているので、用途に合わせてすぐに活用できます。

さらに、設定方法・よくある失敗の対策・連携機能の使い方まで徹底的に解説。

「LINEの自動返信をちゃんと整えたい」と思った方にとって、この記事は完全保存版です。

 

LINE応答メッセージとは？

まずは「LINE応答メッセージ」がどのような機能なのかを整理してみましょう。

LINE公式アカウントには、ユーザーから届いたメッセージに対して、自動で返答できる仕組みがあります。

これを「応答メッセージ」と呼び、あらかじめ用意しておいた文章を、条件に応じて自動送信できるのが特徴です。

一律応答とキーワード応答の違い

応答メッセージには、主に2つのタイプがあります。

種類	特徴	活用例
一律応答	どんなメッセージが来ても、同じ内容を返す。	営業時間外のお知らせ、受付完了の自動返信
キーワード応答	特定のキーワードが含まれていたときだけ、設定した内容を返す。	「営業時間」「住所」「予約」などの問い合わせ対応

一律応答は「汎用的なメッセージ」、キーワード応答は「ピンポイントの答え」と覚えると分かりやすいです。

応答メッセージが役立つシーン

では、どのような場面で応答メッセージを使うと便利なのでしょうか。

• 営業時間外に「すぐに対応できません」と案内したいとき
• 住所や電話番号などの基本情報を繰り返し案内したいとき
• 予約やキャンセルなど、よくある問い合わせにスムーズに答えたいとき

このように、応答メッセージは「ユーザーの疑問をすぐに解消する」ためのサポート役として機能します。

適切に設定すれば、不在時でも安心感を与えられるのが大きなメリットです。

 

 

LINE応答メッセージのメリット

ここでは、LINE応答メッセージを導入することで得られる主なメリットを整理してみましょう。

ただ自動で返信するだけでなく、運営側とユーザー双方にとって大きなプラスがあります。

顧客対応の効率化

応答メッセージを設定しておけば、同じ質問に繰り返し答える手間を大幅に減らせます。

例えば「営業時間を教えてください」といった質問には、自動で即座に回答できるため、担当者がいなくてもやり取りが進みます。

従来の対応	応答メッセージ活用後
スタッフが1件ずつ確認し返信	自動で即時返信
同じ質問に何度も対応	登録したメッセージで一括対応

手動対応が減ることで、他の業務に集中できる余裕が生まれます。

顧客満足度の向上

問い合わせたのに返事が来ないと、ユーザーは不安になりますよね。

応答メッセージを設定しておけば、少なくとも「受付できている」という安心感をすぐに届けられます。

さらに、事前に工夫した文章を設定しておけば、温かみのある対応も可能です。

• 「ただいま営業時間外ですが、翌営業日に順次ご連絡いたします」
• 「お問い合わせありがとうございます。詳細はリッチメニューからもご確認いただけます」

すぐに返事が届くことで、待たせない対応が実現します。

人件費削減と対応の均一化

自動返信によりスタッフが対応する件数を減らせるため、運営コストの削減にもつながります。

また、複数人で対応すると回答の仕方にばらつきが出がちですが、応答メッセージなら常に同じクオリティで案内できます。

課題	応答メッセージでの改善
スタッフごとに表現が異なり、情報がブレる	常に統一された文章で案内可能
対応に時間がかかる	即時に自動返信できる

効率化と均一化を両立できるのは、応答メッセージならではの魅力です。

 

 

一律応答メッセージの例文集

まずは、すべての問い合わせに対して同じ内容を返す「一律応答」の例文を紹介します。

営業時間外やスタッフ不在時の自動対応として、とても役立つ使い方です。

営業時間外の自動返信（シンプル版・フル版）

もっともよく利用されるのが、営業時間外の自動応答です。

タイプ	例文
シンプル版	お問い合わせありがとうございます。 ただいま営業時間外のため、翌営業日以降に順次対応いたします。
フル版	お問い合わせありがとうございます。 誠に恐れ入りますが、現在は営業時間外となっております。 【営業時間】平日10:00〜18:00 ご返信は翌営業日以降となりますので、あらかじめご了承くださいませ。

「シンプル版」は短く要点だけ伝える形、「フル版」は詳細な情報を加えて安心感を与える形です。

スタッフ不在時の案内例

営業時間内でも、担当者が対応できない場合に役立つ例文です。

 お問い合わせありがとうございます。 ただいまスタッフが対応できない状況です。 確認でき次第、順次ご連絡いたしますので、少々お待ちください。

「不在時も対応中」という印象を与えられる点がポイントです。

よくある質問ページやリッチメニューへの誘導例

一律応答を使って、ユーザーをFAQやリッチメニューに案内することも可能です。

 メッセージありがとうございます。 ただいま自動応答での対応となります。 よくあるご質問やサービスの詳細は、画面下のリッチメニューからご覧いただけます。 ぜひご活用ください。

問い合わせ件数を減らしつつ、自己解決を促せる便利な方法です。

キャンペーンや新商品のお知らせ例

一律応答を「お知らせの場」として使う活用方法もあります。

 お問い合わせありがとうございます。 ただいま【夏のキャンペーン】を実施中です！ 詳しくはリッチメニューの「キャンペーン情報」をタップしてご確認ください。

通知と問い合わせ対応を同時に行えるのが、この使い方の魅力です。

 

 

キーワード応答メッセージの例文集

ここでは、特定の言葉に反応して返答する「キーワード応答」の例文を紹介します。

ユーザーが知りたい情報をピンポイントで伝えるのに、とても便利な機能です。

「営業時間」に関する例文（短縮版・フル版）

よく利用されるキーワードのひとつが「営業時間」です。

タイプ	例文
短縮版	当店の営業時間は10:00〜18:00です。 定休日は水曜日となっております。
フル版	お問い合わせありがとうございます。 当店の営業時間は以下の通りです。 【営業時間】10:00〜18:00 【定休日】毎週水曜日 このメッセージは自動返信ですので、ご理解のほどお願いいたします。

「住所・電話番号」に関する例文

基本情報を自動で案内する設定です。

 お問い合わせありがとうございます。 当店の所在地とご連絡先は以下の通りです。 住所：東京都〇〇区〇〇町1-2-3 電話番号：03-1234-5678

アクセスや連絡先はよく聞かれるため、必ず設定しておきたい項目です。

「予約・キャンセル」に関する例文（予約用・キャンセル用）

予約やキャンセルはトラブル防止のためにも明確に案内しておきましょう。

用途	例文
予約	ご予約ありがとうございます。 ご希望の日時をLINEまたはお電話にてお知らせください。 お電話番号：03-1234-5678
キャンセル	キャンセルのご連絡ありがとうございます。 恐れ入りますが、キャンセルはお電話でのみ承っております。 お手数ですが、03-1234-5678までご連絡ください。

「駐車場・アクセス」に関する例文（地図・写真リンク付き）

店舗への行き方や駐車場についての案内例です。

 駐車場のご案内です。 店舗入口の正面に専用駐車場（5台分）がございます。 満車の場合は、近隣のコインパーキングをご利用ください。 Googleマップはこちら：https://maps.google.com/xxxxx

地図や写真リンクを加えると、視覚的に分かりやすく案内できます。

「よくある質問」に関する応答例

FAQページやリッチメニューに誘導する例文です。

 お問い合わせありがとうございます。 よくあるご質問については、こちらのページでご覧いただけます。 ▶ FAQページ：https://example.com/faq

質問が集中する内容は、まとめページに誘導することで対応がスムーズになります。

 

 

そのまま使えるフルバージョン例文集

ここでは、業種ごとにまとめて利用できる「フルセットの応答メッセージ例文」をご紹介します。

そのままコピペして使える形にしているので、自社の情報に置き換えるだけで活用可能です。

飲食店向け応答メッセージ一式

 【一律応答（営業時間外）】 お問い合わせありがとうございます。 誠に恐れ入りますが、現在は営業時間外です。 【営業時間】11:00〜21:00 【定休日】火曜日 ご返信は翌営業日以降となります。 【キーワード応答（営業時間）】 当店の営業時間は11:00〜21:00、定休日は火曜日です。 【キーワード応答（住所）】 住所：東京都〇〇区〇〇町1-2-3 電話番号：03-1234-5678 【キーワード応答（予約）】 ご予約ありがとうございます。 ご希望の日時をLINEまたはお電話（03-1234-5678）にてお知らせください。 【キーワード応答（キャンセル）】 キャンセルはお電話でのみ承っております。 恐れ入りますが、03-1234-5678までご連絡ください。

飲食店では「営業時間」「予約」が特に利用頻度の高いキーワードです。

美容室・サロン向け応答メッセージ一式

 【一律応答（営業時間外）】 お問い合わせありがとうございます。 現在は営業時間外です。 【営業時間】10:00〜19:00 【定休日】月曜日 折り返しのご連絡は翌営業日以降になります。 【キーワード応答（住所）】 当サロンの住所は東京都〇〇区〇〇町1-2-3です。 最寄駅：〇〇駅から徒歩3分です。 【キーワード応答（駐車場）】 店舗前に専用駐車場（2台分）がございます。 満車の場合は近隣のコインパーキングをご利用ください。 【キーワード応答（予約）】 ご予約ありがとうございます。 希望日時とメニューをお知らせください。 折り返しスタッフが確認し、ご連絡いたします。 【キーワード応答（キャンセル）】 キャンセルは前日までにご連絡をお願いいたします。 当日のキャンセルはお電話（03-1234-5678）にて承ります。

美容室では「予約方法」「駐車場案内」の応答が特に重要です。

ECショップ向け応答メッセージ一式

 【一律応答（営業時間外）】 お問い合わせありがとうございます。 現在は営業時間外のため、返信は翌営業日以降となります。 【営業時間】平日9:00〜17:00（土日祝休） 【キーワード応答（注文状況）】 ご注文内容の確認はマイページより可能です。 ▶ マイページ：https://example.com/mypage 【キーワード応答（返品・交換）】 返品・交換については、以下のページをご覧ください。 ▶ 返品・交換ポリシー：https://example.com/return 【キーワード応答（住所・連絡先）】 住所：東京都〇〇区〇〇町1-2-3 電話番号：03-1234-5678 メール：info@example.com 【キーワード応答（よくある質問）】 FAQはこちらからご覧いただけます。 ▶ https://example.com/faq

ECショップでは「注文確認」「返品対応」「FAQ誘導」の3点をセットで設定すると便利です。

 

 

応答メッセージの設定方法

ここでは、LINE公式アカウントで応答メッセージを設定する具体的な手順を解説します。

難しい操作はなく、誰でも簡単に始められるので安心してください。

一律応答の設定手順

まずは、すべてのメッセージに同じ内容を返す「一律応答」の設定です。

ステップ	内容
1	LINE公式アカウントの管理画面にログイン
2	左メニューから「応答メッセージ」を選択
3	「一律応答」を選び、返信内容を入力
4	保存して「利用開始」をクリック

これで、どんなメッセージが届いても自動的に返答されるようになります。

キーワード応答の設定手順

次に、特定のキーワードに反応して返答する「キーワード応答」の設定です。

ステップ	内容
1	管理画面から「応答メッセージ」を選択
2	「キーワード応答」を選び、対象のキーワードを入力
3	返答メッセージを入力（テキスト・画像・リンクなど）
4	保存して「利用開始」をクリック

注意点：キーワードは完全一致でないと反応しません。 例えば「営業時間」を登録していても、「営業時間は？」では反応しない場合があります。 そのため、バリエーションを複数登録しておくと安心です。

PC版とアプリ版の違い

応答メッセージは、PCでもスマホアプリでも設定可能です。

項目	PC版	アプリ版
操作画面	大きな画面で複数設定を管理しやすい	移動中でも操作可能で手軽
おすすめ利用者	多くのメッセージを扱う担当者	外出先で簡単に設定したい人

PC版は「細かい管理」、アプリ版は「スピード重視」と使い分けると便利です。

 

 

効果的に使うためのコツ

応答メッセージをただ設定するだけでは不十分です。

より便利に活用するためのコツを押さえておきましょう。

わかりやすい文章にするポイント

自動返信は、相手にとって「最初の案内」となることが多いです。

そのため、できるだけ分かりやすく、短くまとまった文章を意識しましょう。

• 専門用語は使わず、シンプルな表現にする
• 1つのメッセージは3〜4行以内にまとめる
• 改行を入れて読みやすくする

短くても要点を押さえた文章の方が、相手にスッと伝わります。

キーワード登録のコツと注意点

「キーワード応答」を設定する際は、登録方法に工夫が必要です。

よくある課題	対策
「営業時間」で登録したが「営業時間は？」に反応しない	「営業時間」「営業時間は」などバリエーションを複数登録する
キーワードが多すぎて管理できない	よく聞かれる内容だけに絞り、その他はFAQページへ誘導
登録したが反応しない	完全一致か確認し、記号やスペースの有無を見直す

キーワード登録は「少数精鋭」にしておくと運用が楽になります。

リッチメニューやカードタイプメッセージとの連携

応答メッセージは、他の機能と組み合わせることでさらに効果的になります。

• リッチメニュー連携：下部メニューをタップすると、キーワード応答が自動で動作する
• カードタイプメッセージ：画像つきカードを選ぶと、そのまま応答メッセージが返ってくる

例えば、リッチメニューの「アクセス」をタップ → 「住所・地図を送信」という流れを自動化できます。

メニューと応答を連動させると、ユーザーは迷わず欲しい情報にたどり着けます。

 

 

業種別の応答メッセージ活用アイデア

応答メッセージは、業種やサービス内容に合わせてカスタマイズすると効果的です。

ここでは代表的な業種ごとの活用アイデアを紹介します。

飲食店での活用例

飲食店では「営業時間」や「予約」に関する問い合わせが多いため、それらを中心に設定すると便利です。

 【キーワード：営業時間】 当店の営業時間は以下の通りです。 【平日】11:00〜21:00 【土日祝】11:00〜22:00 定休日は火曜日です。 【キーワード：予約】 ご予約ありがとうございます。 ご希望の日時と人数をLINEまたはお電話でお知らせください。 電話番号：03-1234-5678

シンプルにまとめることで、混雑時でもスムーズな対応が可能です。

美容室・サロンでの活用例

美容室やサロンでは、メニューの案内や駐車場の有無を設定しておくと便利です。

 【キーワード：メニュー】 当サロンの主なメニューはこちらです。 ・カット 4,000円 ・カラー 6,000円 ・パーマ 7,000円 詳しくはリッチメニューからもご覧いただけます。 【キーワード：駐車場】 専用駐車場が2台分ございます。 満車の場合は近隣のコインパーキングをご利用ください。

サロンでは「駐車場案内」があると来店前の不安を解消できます。

ECショップでの活用例

ECショップでは「注文確認」「返品・交換」などの問い合わせ対応を自動化するのがおすすめです。

 【キーワード：注文確認】 ご注文内容はマイページからご確認いただけます。 ▶ https://example.com/mypage 【キーワード：返品】 返品・交換については、以下のページをご確認ください。 ▶ https://example.com/return

ECショップは「問い合わせが集中しやすい部分」を自動化するのがポイントです。

 

 

応答メッセージに関するよくある質問

ここでは、LINE応答メッセージを利用する際によくある質問とその対策をまとめました。

トラブルに直面したときや導入を検討しているときに参考にしてください。

反応しないときの原因と対策

「設定したのに反応しない」という声はよくあります。

主な原因と対策を整理しました。

原因	対策
応答メッセージがオフになっている	管理画面で「応答メッセージ」をオンにする
キーワードが完全一致していない	「営業時間」「営業時間は」など複数登録する
応答時間の設定外になっている	応答時間を「常時」に変更する
スケジュール設定が期間外になっている	「スケジュールを設定しない」に切り替える

反応しないときは、まず「オンになっているか」「完全一致しているか」を確認しましょう。

個人LINEでも利用できる？

普段使っている個人LINEでは、自動応答メッセージは使えません。

応答メッセージはLINE公式アカウント専用の機能です。

もし個人用途で試したい場合は、無料で開設できる公式アカウントを作成するのがおすすめです。

AI応答との違いは？

応答メッセージと混同されやすいのが「AI応答」です。

AI応答は、ユーザーの入力内容をAIが解析し、より柔軟に回答する仕組みでした。

ただし、2023年11月にサービス提供が終了しており、現在は利用できません。

現状では「一律応答」と「キーワード応答」の2種類が基本です。

 

 

まとめ｜LINE応答メッセージの例文を活用して顧客対応を最適化しよう

この記事では、LINE応答メッセージの基本機能から具体的な例文、設定方法や業種別の活用アイデアまでを紹介しました。

あらためてポイントを整理すると、以下のようになります。

テーマ	要点
応答メッセージの種類	「一律応答」と「キーワード応答」の2種類
メリット	効率化・均一化・安心感を同時に実現
例文集	営業時間・住所・予約・キャンセル・FAQ誘導など多用途に活用可能
設定方法	管理画面から簡単に設定可能（PC・アプリ対応）
応用	リッチメニューやカードタイプメッセージとの連携でさらに便利に

応答メッセージは「顧客を待たせない」ための強力なツールです。

シンプルな自動返信から、予約や注文対応まで幅広く活用できるので、自社の状況に合わせてアレンジしてみてください。

本記事で紹介した例文をベースにすれば、誰でもすぐに始められるはずです。

まずは基本的な一律応答から設定してみて、徐々にキーワード応答やリッチメニューとの連携に発展させるのがおすすめです。